F1モンツァが教えてくれること
先日、F1イタリアGP(モンツァ)が開催されました。
モンツァはストレートの長い高速サーキットとして有名で、フェラーリの本拠地でもあります。
レース当日は、ティフォシと呼ばれる熱狂的なファンによってサーキットが真っ赤に染まります。
私はこのレースを見るたびに、ある出来事を思い出します。
それは「通関士試験」です。
今回は、通関士試験について2回に分けてお話ししたいと思います。
勉強方法や一発合格のコツについては、専門学校や受験経験者の方々が多くの情報を発信されています。
そこで今回は少し視点を変え、「なぜ私が通関士試験を目指したのか」についてお話しします。
9月になると思い出すこと
通関士試験は毎年1回、10月の第1日曜日に実施されます。
令和8年(2026年)は10月4日(日)に実施される予定です。
私が受験していた頃も同じ時期で、9月初旬にイタリアGPを見るたびに、
「あと1か月しかない・・・」
と少し憂鬱な気分になったことを今でも覚えています。
受験生の皆さんも、今まさに同じような心境かもしれません。
私は合格までに6年
私が通関士試験に合格したのは、第47回試験(平成25年・2013年)です。
気が付けば、もう13年が経ちました。
実は私は6回目の受験でようやく合格しています。
毎年結果が出るたびに悔しい思いをしながら、諦めずに受験を続けました。
当時私はアパレル企業に勤務していました。
会社から資格取得の指示を受けていたわけではなく、あくまで自己啓発として受験していました。
通信教育や受験費用も自分で負担していましたので、会社からのプレッシャーはありませんでしたし、逆に会社側に自己啓発をアピールしていました。
私を動かした言葉
当時勤めていた会社では、外部講師を招いた研修が数多く開催されていました。
その中で今も忘れられない言葉があります。
「ナンバーワンではなく、オンリーワンになる」
という言葉です。
他人と同じ土俵で競争するのではなく、自分だけの強みを持つ。
そんな内容だったと記憶しています。
今ではよく耳にする言葉ですが、当時の私には非常に大きな気付きでした。
周囲との差を感じていた頃
その頃の私は生産管理部門に所属していました。
周囲には家業が縫製業という方も多く、小さなころからミシンの音を聞いて育ったり、専門教育を受けてきた方が数多くいました。
私は実務経験を積みながら仕事を覚えていましたが、彼らが持つ知識や経験には到底及びません。
もちろん努力はしていました。
しかし同じ土俵で勝負する限り、簡単に追いつけるものではありません。
何か一つ、自分だけの武器が必要だと考えるようになったのです。
「貿易」という武器
当時の私は30代でした。
結婚し、子どももまだ幼い頃です。
世の中はリーマンショックをはじめとした、厳しい経済環境が続いていました。
将来に対する漠然とした不安もありました。
そんな中で私が考えたのは、「自分だけの武器を持つ」ということでした。
会社が変わっても、景気が変わっても、自分自身を支えてる専門性を身につけたい。
自分の頭の中だけは、誰にも奪えない自分の武器になる。
その答えの一つが通関士試験だったのです。
当時はまさか、その資格が今の仕事やEPA関税認定アドバイザーの活動につながるとは想像もしていませんでした。
しかし振り返ってみると、あの時の挑戦が現在の自分につながっていることは間違いありません。
おわりに
通関士試験は決して簡単な試験ではありません。
しかし、単なる資格取得にとどまらず、その後のキャリアや人生を大きく変える可能性を持った資格だと思います。
次回は、
「なぜ6回も受験を続けることができたのか」「通関士資格が実務でどのように役立っているのか」
についてお話ししたいと思います。
受験を控えている皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。